ニュース 高感度PSAタンデムとは?. トピックに関する記事 – PSAタンデムの基準値はいくつですか?

高感度PSAタンデムとは?
当院で採用しているPSA(タンデム)の基準値は4.0ng/ml以下です。 PSA値別癌検出率は~3.0ng/mlで11.5%、 3.0~4.0ng/mlで20.0%、4.0~10.0ng/mlで26.4%、10.0ng/ml~で62.8%でした。PSA(高感度)は、PSA(EIA 法)に比べ、低濃度の PSA を検出するのに優れている(☞下表参照)ため、スクリーニング検査のみならず、前立腺全摘除術後の経過観察、前立腺がん再発の早期発見などにもお使いいただけるとても有用な検査です。PSA(ピーエスエー)とは

近年、健康診断、人間ドック、かかりつけの先生のところでの検査など、PSAをチェックする機会が増えています。 一般的には基準値を超える場合、すなわち4ng/mL以上になった場合に「PSAが高い」と言われます。

PSA値が2倍になったらどうなりますか?一般に2年以内にPSAが「前立腺生検」前の2倍以上に上がった場合は前立腺癌が隠れている可能性が高いと言われています。 そのため「前立腺生検」で前立腺癌が検出されなくても、少なくとも2年間は3~6ヶ月おきにPSAを測定し経過を観察する必要があります。

PSAの危険数値はいくつですか?

一般的にPSAが4.0 ng/ml以上の場合前立腺がんの可能性があり(年齢によって、3.5や3.0を基準とすることがあります)、泌尿器科専門医の受診が勧められます。PSA値が10ng/mL以上の場合でも前立腺がんが発見されないこともあります。 また、4ng/mL以下でも前立腺がんが発見されることもあります。100ng/mLを超える場合には前立腺がんが強く疑われ、転移も疑われます。

前立腺癌のPSAの数値が高かった場合、どうなりますか?

PSA高値を指摘された方へ

その値が高くなるにつれて、前立腺がんが発見される可能性は高くなり、数値が10 ng/ml以上の場合、前立腺がんの可能性は60%を超えてきます。 ただし、以前の値との比較・前立腺の大きさ・年齢などでその値を十分に評価する必要があります。

PSA値が10ng/mL以上の場合でも前立腺がんが発見されないこともあります。 また、4ng/mL以下でも前立腺がんが発見されることもあります。100ng/mLを超える場合には前立腺がんが強く疑われ、転移も疑われます。

PSAは前立腺癌以外では上昇しますか?

がん以外でも PSA 値は高くなる

また、病気によって高くなることもあります。 前立腺が炎症 を起こす前立腺炎、前立腺の肥大症などです。何%であれば“がん”が存在するという明確な数値はありませんが、PSA FT比が10%未満であれば前立腺がんの可能性が高く、20%以上であれば前立腺肥大などによるPSA上昇の可能性が高いと言われています。治療後のPSA値は、0.2くらいで安定する人もいれば、2以上で落ち着く人もまれにいるなど、個人差があります。 また治療後、ゆっくりと時間をかけて数値が下がっていくのも特徴です。

PSAが上昇しない前立腺がんが2~3%あり、PSA検査では診断できないことがあります。 標準的な前立腺生検方法でも、20~30%の前立腺がんは見逃されてしまいますので、がんが見つからない場合も、注意深く経過観察をすることが必要です。